The Asahi Shinbun11-Nov-2014

よど号グループがツイッター　帰国の希望に厳しい反応

 

よど号グループがツイッターの自己紹介欄に載せている画像。左から魚本（安部）公博、森順子、小西隆裕、若林盛亮、赤木志郎、若林（黒田）佐喜子の各容疑者

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　日本航空機「よど号」を乗っ取り、北朝鮮に渡った元赤軍派メンバーらが支援者を通じて、ツイッターでつぶやき始めた。事件から４４年。元メンバーらが高齢になるなかで、帰国の希望を世論に訴えかけるのが狙いだが、厳しい反応も多い。
　〈１９７０年、日航機「よど」をＨＪ（ハイジャック）して北朝鮮に来たのです。以来、ずっとこちらにいます〉〈拉致疑惑をはねかえし日本への帰国をめざして頑張ります〉
　元メンバーたちのツイート（つぶやき）が流れ始めたのは１０月３日。北朝鮮ではインターネットの接続先が制限され、ツイッターを使えないため、日本の支援者に定期的にメールを送って代わりに投稿してもらっている。
　ツイッター上の名前は「何でもアリ！？　よど号のｙｏｂｏ―ｙｏｄｏ」。事件当時は多くが２０代だった元メンバーも今では６０～７０代になったことや日本国内から強い批判を受けている現状を自嘲する意味を込めたという。
　支援者の一人で、昨年８月に訪朝したフリー編集者の小林蓮実さん（４１）によると、元メンバーで最初にツイッターに関心を持ったのは現リーダーの小西隆裕容疑者（７０）＝国外移送略取容疑などで国際手配＝だ。
　小西容疑者は衛星放送で視聴するＮＨＫニュースなどを通じて海外の情報に触れ、中東の民主化運動がツイッターなどソーシャルメディアを通じて広まったことに注目。訪朝中の小林さんにツイッターでの情報発信を相談したという。
　元メンバーらの「肉声」に反応も相次いでいる。

歌声喫茶、若きともしび　新宿に７０年代生まれ５人組

 

「ともしび」での「ベイビー・ブー」のステージ＝新宿区新宿３丁目、嶋田達也撮影

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　歌声喫茶が生まれて６０年。発祥の地とされる東京・新宿で、団塊世代中心の客層が下の世代にじわりと広がっている。きっかけはアカペラグループ「ベイビー・ブー」。１９７０年代に生まれた５人組が歌う昭和歌謡に、昔を知る人も知らない人も耳を傾け、一緒に歌う。
　夜、新宿区役所近くのビル６階にある「ともしび」（電話０３・３３４１・０９１５）。舟木一夫の「高校三年生」、坂本九の「明日があるさ」……。懐かしの名曲が美しいハーモニーでよみがえる。月１回のベイビー・ブーのステージは常に約７０席が満席。「彼らが出演してから３０、４０代の来店が増えました」。斉藤隆店長（５３）は言う。
　ともしびは毎晩営業し、入場料にあたる「歌声チャージ」は８００円（税別）。酒や食事を楽しみながら、歌に参加できる。週３～４日は昼営業もする。

ＦＬＡＳＨ増刊号を不健全図書に　東京都、付録を問題視

 光文社の写真週刊誌「ＦＬＡＳＨ」の増刊号（９月２２日発売）について、東京都は著しく性的感情を刺激するとして、１１日にも青少年健全育成条例に基づく「不健全図書類」に指定する方針を固めた。書店などで１８歳未満が閲覧・購入できないように成人コーナーへ移すことが義務づけられる。

　１０日に開かれた都の青少年健全育成審議会で、過去のアダルトビデオを編集した付録のＤＶＤを問題視する意見が出された。雑誌の内容に問題はなかったが、増刊号を不健全図書類に指定するのが適当と答申した。答申を踏まえ、都は１１日にも指定を決定する方針。

　光文社によると、増刊号の発行部数は１２万７千部。不健全図書類への指定について、同社は「東京都から正式な連絡を受けていないので、コメントは控えたい」としている。

 

韓国旅客船沈没、捜索打ち切り　不明の９人残したまま

 韓国珍島（チンド）沖で今年４月に沈没した旅客船セウォル号について韓国政府は１１日、船内に残された行方不明者の捜索を終了すると発表した。死者２９５人、残る行方不明者は９人だが、船の崩壊が進み、冬も近づいて気象条件が悪化していた。

• 特集：韓国旅客船沈没事故

　韓国政府の事故対策本部長を務める李柱栄・海洋水産相は１１日の記者会見で、捜索を続けても行方不明者を発見できる可能性は低く、潜水士の危険性 も高まっていると説明。「捜索は限界に達した」と述べた。行方不明者の家族も政府に捜索の打ち切りを申し入れたという。船体の引き揚げについては今後、家 族や専門家らと検討する方針だ。（光州＝東岡徹）

安倍首相が朴槿恵韓国大統領と会話　ＡＰＥＣ夕食会で

 アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議に出席するため北京を訪問している安倍晋三首相は、１０日夜の歓迎夕食会で韓国の朴槿恵（パククネ）大統領と席が隣同士になり、会話した。外務省によると、両首脳は、慰安婦問題などを話し合う局長級協議の円滑な前進を促すことで一致したという。

　安倍首相は１０日、第２次政権で初の日中首脳会談を果たしたが、朴氏との正式な日韓首脳会談はまだ実現していない。首相は先月、訪韓した日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相を通じて、ＡＰＥＣなどの機会を生かした首脳会談を呼びかけていたが、朴氏は慎重姿勢だった。

　菅義偉官房長官は １１日午前の記者会見で「日韓は隣国同士で両国間には難しい問題があるが様々なレベルで意思疎通を図ることが大事だと政府は基本姿勢として言い続けてき た。今回たまたま（首相と朴氏が）隣になった機会に、両国の局長級協議の円滑な前進を促したということだ」と述べた。（北京＝冨名腰隆）

「ＮＡＲＵＴＯ」完結　岸本斉史さん、いまの心境は？

 

（Ｃ）岸本斉史　スコット／集英社

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　アニメやマンガを筆頭に、日本文化の海外発信を目指す「クールジャパン」。ブームを代表する作品で、世界中に熱狂的ファンを持つことで知られる「週刊少年ジャンプ」の連載マンガ「ＮＡＲＵＴＯ―ナルト―」が１０日、１５年に及ぶ長期連載に終止符を打った。

• 【特集】ＮＡＲＵＴＯ完結

コミックス単行本は７１巻まで出ており、累計発行部数は国内で１億３千万部、全世界では２億部を突破している大ヒット作品。最終回を描き終えたばかりの作者、岸本斉史（まさし）さん（４０）は朝日新聞の取材に応じ、連載を終えた現在の心境を明らかにした。同じ「ジャンプ」の人気連載「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」については、「競い合うライバルがいるからこそ、お互い高め合い、成長できる」と語った。
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　朝日新聞デジタルでは完結特集「ＮＡＲＵＴＯ　ＦＩＮＡＬ」を開設しました。作者、岸本さんのインタビュー詳報やスタジオの３６０度写真もご覧頂けます。